日本抗加齢医学会総会で、院長の共同研究2演題が発表されました
2013年6月28日~30日まで、パシフィコ横浜(神奈川)で第13回日本抗加齢医学会総会(会長 順天堂大学医学部泌尿器科学講座泌尿器外科学教授 堀江重郎先生)が開催されました。この学会で、当クリニック院長の共同研究2演題が発表されたことをご報告します。
ポスター発表「女性型脱毛の新しい病期分類の検討」 発表:AACクリニック銀座 浜中聡子 院長 共同研究者:脇坂長興(脇坂クリニック大阪院長、F.M.L.理事)、武田匡弘(アンファー株式会社)、波間隆則(F.M.L.理事)
【発表内容】 女性型脱毛患者初診時に撮影した2,333例の頭部写真を12のパーツに分けて、脱毛の重症度で色分けすることにより、新たな女性型脱毛の病期分類作成をした結果を発表しました。
この分類結果から女性型脱毛は、(1)側頭部から薄毛が起こり、その後、額の生え際と頭頂部の双方から進行する脱毛、(2)頭頂部を中心に広い範囲に均等に薄毛が起こり、頭部全体の毛髪が薄くなって進行する脱毛、(3)額の生え際から薄毛が起こり、頭頂部も伴って進行する女性の男性型脱毛、という新たな3種のパターンに大別できました。

「男性型脱毛症と白血球テロメア長の関連性」発表:城西クリニック 小山太郎 医師 共同研究者:小林一広(城西クリニック院長、F.M.L.理事)、脇坂長興(脇坂クリニック大阪院長、F.M.L.理事)、平山信夫(AACクリニック名古屋院長、F.M.L.理事)、小西さわ子(城西クリニック福岡院長、F.M.L.理事)、中溝慶生(城西クリニック福岡名誉院長、F.M.L.理事)、武田克之(徳島大学名誉教授、F.M.L.理事長)、川上正也(北里大学名誉教授、F.M.L.専務理事)
小山医師は、共同研究者と「男性型脱毛症と白血球テロメア長の関連性」を研究中で、その途中経過を発表しました。
【講演内容】 男性型脱毛症の進行には遺伝や加齢が関与することから、遺伝子の先端にあり加齢とともに短くなる「テロメア」に小山医師は着目。 20歳~35歳の日本人男性で、男性型脱毛症23人と男性型脱毛症でない人23人の年齢と白血球のテロメア長を比較しました。
従来の報告通り、年齢とともに白血球テロメア長が短くなることが確認されました。男性型脱毛症の発症と白血球テロメア長の関連性は確認できませんでしたが、年齢層を絞り対象数を増やしていくことで、関連性を示せる可能性が示唆されました。